2026年1月1日、TikTok広告のカスタムアイデンティティ機能が完全廃止されました。これにより、TikTok広告を出稿するにはTikTokビジネスアカウントとの連携が必須となり、従来の設定手順が大きく変わっています。
本記事では、カスタムアイデンティティ廃止後の新しいTikTok広告設定方法を、アカウント開設から広告配信開始まで5ステップで解説します。TikTok for Businessの公式ドキュメントと最新の仕様に基づいた2026年版ガイドです。
📑 目次
TikTok広告では、以前はカスタムアイデンティティ(任意のプロフィール画像・表示名で広告を出稿できる機能)が利用可能でした。しかし、TikTok社は2025年秋にこの機能の段階的廃止を発表し、2026年1月1日に完全廃止されました。(TikTok公式:アイデンティティ機能について)
廃止の背景には、広告の透明性向上と偽装広告の排除があります。連携したTikTokアカウントのプロフィールが広告に表示されるようになったことで、ユーザーは広告主を明確に識別できるようになりました。
| 廃止前(〜2025年12月31日) | 廃止後(2026年1月1日〜) |
|---|---|
| カスタムアイデンティティで任意の名前・画像を設定可能 | TikTokビジネスアカウントの連携が必須 |
| TikTokアカウントなしで広告出稿が可能 | TikTokアカウントを事前に作成・認証が必要 |
| 企業名・ブランド名を自由に設定できた | 連携したTikTokアカウントのプロフィールが広告に表示される |
| TikTokアカウントの運用不要 | 最低限のアカウント設定(プロフィール・アイコン)が必要 |
TikTok広告の設定は、大きく5つのステップで構成されています。全体で1〜2時間程度で完了します。
| STEP | 作業内容 | ポイント | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | Ads Managerアカウント開設 | メールアドレスがあれば即日開設可能 | 10〜30分 |
| 2 | TikTokビジネスアカウント連携(新必須) | 廃止後の新手順。事前にアカウント作成が必要 | 15〜30分 |
| 3 | キャンペーン作成 | 広告目的を明確にしてから選択する | 5〜10分 |
| 4 | 広告グループ設定 | ターゲティング・予算・配信スケジュールを設定 | 10〜20分 |
| 5 | クリエイティブ入稿 | 動画素材を用意して入稿・審査待ち(通常24時間以内) | 10〜30分 |
TikTok Ads Manager公式サイトにアクセスし、「今すぐ始める」からアカウントを作成します。登録は無料で、即日利用開始できます。
アカウント開設後、以下の初期設定を完了させます。
⚠️ 注意:タイムゾーンと通貨は後から変更不可
タイムゾーンと通貨は開設時に一度設定すると変更できません。必ず日本時間(JST / UTC+9)・JPY(日本円)を選択してください。
2026年1月以降、TikTok広告を配信するにはTikTokのビジネスアカウントをAds Managerに連携することが必須です。(TikTok公式:アイデンティティの設定方法)
TikTokアプリでビジネスアカウントを作成します(個人アカウントからの切り替えも可能)。
💡 ポイント:複数アカウントの連携と権限管理
複数のTikTokアカウントを1つのAds Managerに連携することも可能です。ブランドごと・商品ラインごとにアカウントを分けている場合は、広告作成前にすべて連携しておきましょう。連携後は広告作成時にどのアカウントで出稿するかを選択できます。
Ads Manager上部の「+作成」ボタンからキャンペーンを作成します。まず広告目的(キャンペーン目標)を選択します。広告目的は後から変更できないため、慎重に選びましょう。
| 目的 | こんな場合に選ぶ | 課金方式 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| リーチ | ブランド認知拡大、多くの人に見せたい | CPM(1,000回表示) | ★★☆ |
| トラフィック | Webサイトへの流入を増やしたい | CPC(クリック) | ★☆☆ |
| 動画の再生数 | 動画視聴を最大化したい | CPV(再生) | ★☆☆ |
| コンバージョン | 購入・問い合わせなど特定のアクションを促したい | CPC・CPM | ★★★ |
| アプリの促進 | アプリのインストールを増やしたい | CPI(インストール) | ★★☆ |
2026年現在、TikTok for Businessが最も推奨しているのがSmart+(スマートプラス)キャンペーンです。(TikTok for Business:Smart+について)
従来のキャンペーンに比べ、AIが自動でターゲティング・入札・クリエイティブを最適化するため、運用工数を最大60%削減できるとされています。
Smart+キャンペーンの特徴
TikTok広告の費用相場や料金プランの詳細はTikTok広告の費用相場|日予算3,000円〜始める料金プランと運用手順をご覧ください。
キャンペーン作成後、広告グループを設定します。ここではターゲティング・予算・配信期間・入札戦略を決定します。
| ターゲティング | 設定内容 | 推奨ケース |
|---|---|---|
| 自動ターゲティング | AIが最適なユーザーを自動で選定 | 初心者・初回配信 |
| デモグラフィック | 年齢・性別・地域・言語 | ターゲット層が明確な場合 |
| 興味・行動 | 関心カテゴリ・過去の行動履歴 | 特定の興味層にリーチしたい |
| カスタムオーディエンス | 顧客リスト・サイト訪問者・アプリユーザー | リターゲティング |
| 類似オーディエンス | 既存顧客に似たユーザー | 新規獲得の拡張 |
広告グループの設定が完了したら、動画素材をアップロードして広告を作成します。広告審査は通常24時間以内に完了します。
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| アスペクト比 | 9:16(縦型)推奨。1:1・16:9も可 |
| 解像度 | 720px以上(1080×1920px推奨) |
| 動画の長さ | 5秒〜60秒(15〜30秒が最もパフォーマンス高い傾向) |
| ファイルサイズ | 500MB以下 |
| ファイル形式 | MP4・MOV・AVI・GIF |
✅ バズるクリエイティブの3原則
バズるクリエイティブの詳しい作り方・構成についてはTikTok広告クリエイティブの作り方|バズる動画の構成・秒数・編集テクニックで詳しく解説しています。
コンバージョン目的の広告を運用する場合、TikTokピクセル(JavaScriptタグ)をWebサイトに設置する必要があります。ピクセルを設置することで、広告経由の購入・問い合わせ・会員登録などを計測できます。(TikTok公式:TikTokピクセルについて)
| エラー・症状 | 対処法 |
|---|---|
| 「アイデンティティが設定されていません」 | STEP2のTikTokアカウント連携を完了させてから再試行 |
| 広告審査で却下される | TikTok広告ポリシーを確認。医療・金融・比較広告は規制あり |
| 配信が始まらない・インプレッションが出ない | 日予算を3,000円以上に設定。審査中ステータスでないか確認 |
| CPCが高くパフォーマンスが出ない | 学習期間(7〜14日)中は設定変更を控える。Smart+への切り替えも検討 |
| 連携したTikTokアカウントが表示されない | アカウントがビジネスアカウントに切り替わっているか確認。切り替え後に再度連携 |
はい、フォロワー数に関係なく広告を出稿できます。ただし、連携したTikTokアカウントのプロフィールが広告に表示されるため、企業として認識される最低限のプロフィール設定(アイコン・プロフィール文)は推奨します。
可能です。ただし、Ads Managerの開設には事業者情報の登録が求められます。個人事業主の場合も開設できますが、法人名義の方が審査がスムーズです。
2025年12月31日でカスタムアイデンティティの広告は配信停止となっています。新規広告を出稿する際は、TikTokアカウントとの連携が必要です。既存のキャンペーン・広告グループのデータはAds Manager上に残ります。
通常の広告は新しくクリエイティブを作成して入稿するのに対し、Spark Adsは既存のTikTok投稿(オーガニック投稿)をそのまま広告として配信できる形式です。エンゲージメントが高い投稿を広告化することで、より自然な形でリーチを拡大できます。
初めて出稿する場合はまず自社で試すことを推奨します。ただし、月間広告費が50万円を超えてくると、専門家によるデータ分析・入札最適化・クリエイティブ改善の支援により費用対効果を大幅に改善できます。TikTok広告の内製化支援についてはこちらからお問い合わせください。
TikTok広告の設定方法を2026年版でまとめました。カスタムアイデンティティ廃止後の主なポイントをおさらいします。
✅ 2026年版 TikTok広告設定のポイント
TikTok広告の戦略・費用・ショップ展開など全体像を把握したい方はTikTokマーケティング完全ガイドもあわせてご覧ください。