「スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告は使っているけど、スポンサーディスプレイ広告はどう使えばいいかわからない」——そんなAmazon出品者は多いのではないでしょうか。。Amazon広告全体の解説はAmazon広告の完全ガイドをご覧ください。
スポンサーディスプレイ広告(SD広告)は、Amazonの3種類のスポンサー広告の中で唯一、Amazon外のウェブサイトやアプリにも配信できる広告フォーマットです。商品ページを閲覧したが購入しなかったユーザーへのリターゲティングや、特定の興味・関心を持つユーザーへのオーディエンスターゲティングなど、購買ファネルの中〜上部をカバーできます。本記事では、ターゲティングの種類、設定手順、課金方式、SP/SB広告との使い分けまで徹底解説します。
📑 目次
スポンサーディスプレイ広告(Sponsored Display)は、Amazon内の商品詳細ページやカテゴリページ、さらにAmazon外のウェブサイトやアプリにもディスプレイ広告を配信できるセルフサービス型の広告です。スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告が「検索結果」に表示されるのに対し、SD広告は検索していないユーザーにもリーチできるのが最大の特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アカウント | 大口出品者(プロフェッショナルセリングプラン) |
| ブランド登録 | 推奨(必須ではない) |
| 課金方式 | CPC(クリック課金)またはvCPM(ビューアブルインプレッション課金) |
| 最低予算 | 1日あたり100円〜 |
| クリエイティブ | 自動生成+カスタム(ロゴ・見出し・画像) |
| 項目 | SP広告 | SB広告 | SD広告 |
|---|---|---|---|
| 配信面 | 検索結果・商品ページ | 検索結果上部 | 商品ページ・Amazon外 |
| Amazon外 | 不可 | 不可 | 可能 |
| リターゲティング | 不可 | 不可 | 可能 |
| 主な目的 | 購入促進 | ブランド認知 | リターゲ+認知 |
Twitch、IMDb、サードパーティサイト・アプリにも配信されます。Amazon DSPと似ていますが、SD広告はセルフサービスで少額から始められる点がDSPとの違いです。
特定の商品やカテゴリに関連するページに広告を表示します。競合商品のASINを指定してその商品ページに自社広告を表示したり、特定カテゴリ全体をターゲットにできます。ブランド・価格帯・レビュー評価でさらに絞り込みも可能です。
ユーザーの行動や興味に基づいてターゲティングします。
| 目的 | おすすめのターゲティング |
|---|---|
| 競合からの奪取 | 商品ターゲティング(競合ASIN指定) |
| カート放棄の回収 | 閲覧リマーケティング |
| リピート促進 | 購入リマーケティング |
| 新規認知拡大 | Amazonオーディエンス(ライフスタイル・興味関心) |
| クロスセル | 商品ターゲティング(自社ASIN指定) |
セラーセントラルにログインし、「広告」→「キャンペーンマネージャー」→「キャンペーンを作成する」→「スポンサーディスプレイ広告」を選択します。
キャンペーン名は管理しやすい命名規則(例:SD_リタゲ_カテゴリ_日付)で設定。1日の予算は最低100円〜ですが、500〜2,000円/日で開始するのがおすすめです。
商品ターゲティングまたはオーディエンスターゲティングを選択。初めての場合は閲覧リマーケティングから始めるのがおすすめです(最もCVRが高い傾向)。
入札最適化は「リーチ」「ページ訪問」「コンバージョン」から目的に応じて選択。課金方式はCPC(クリック課金)またはvCPM(1,000回表示あたり課金)。「コンバージョン」最適化+CPC課金が初心者におすすめです。
自動生成クリエイティブは商品画像・タイトル・価格から自動で広告を生成します。ブランド登録者はカスタムクリエイティブ(ロゴ400×400px以上、見出し全角25文字以内、画像1200×628px以上)も利用可能で、CTRが大幅に改善します。
| 課金方式 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| CPC | クリックされた時のみ課金 | 購入促進・リターゲティング |
| vCPM | 1,000回表示あたり課金 | 認知拡大・ブランディング |
| ターゲティング | CPC相場 | vCPM相場 |
|---|---|---|
| 閲覧リマーケティング | 20〜80円 | 100〜400円 |
| 購入リマーケティング | 30〜100円 | 150〜500円 |
| 商品ターゲティング | 20〜70円 | 80〜300円 |
| Amazonオーディエンス | 15〜60円 | 60〜250円 |
※カテゴリ・競合状況・時期により大きく変動します。
| 指標 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| CTR | クリック率 | 0.2〜0.8%(SP広告より低め) |
| DPVR | 商品詳細ページ閲覧率 | SD広告特有の重要指標 |
| ACoS | 広告費 ÷ 広告売上 | 20〜35%が標準 |
| 新規顧客 | 過去12ヶ月で初購入の割合 | 新規獲得への貢献度 |
DPVR(Detail Page View Rate)は、広告を見たユーザーが商品詳細ページを閲覧した割合です。SD広告は直接購入よりも認知→検討のフェーズで効果を発揮するため、ACoSだけでなくDPVRも重要な評価指標です。
SD広告はファネルの中〜上部(認知・検討)をカバーするため、直接購入までの距離が遠く、ACoSはSP広告より高くなる傾向があります。ACoSだけで判断せず、DPVRやブランド新規顧客指標も含めて総合的に評価しましょう。
SD広告単体で運用するのではなく、SP広告(購入促進)、SB広告(ブランド認知)と併用してファネル全体をカバーするのが効果的です。Pacvueを使えばSP/SB/SD広告を統合管理し、AIが自動で入札を最適化できます。
SD広告はAmazon外にも自動配信されますが、配信先の細かいコントロールは難しい場合があります。より精密なAmazon外配信が必要な場合はAmazon DSPの利用を検討しましょう。
自動生成クリエイティブだけでなく、カスタムクリエイティブを活用することでCTRが大幅に改善します。ブランド登録がまだの方は、まずブランド登録を完了させましょう。
スポンサーディスプレイ広告は、Amazon内外に配信できる唯一のスポンサー広告です。