...
Amazonスポンサーブランド広告(SB広告)完全ガイド|設定手順・費用・ターゲティング戦略【2026年】
「スポンサープロダクト広告は使っているけど、スポンサーブランド広告はまだ手をつけていない」——そんなAmazon出品者は多いのではないでしょうか。スポンサーブランド広告(SB広告)は、検索結果の最も目立つ位置にブランドロゴ・カスタム見出し・複数商品をまとめて表示できる広告フォーマットです。
スポンサープロダクト広告が「商品単体」を訴求するのに対し、スポンサーブランド広告はブランド全体の認知度向上と複数商品の同時訴求が可能。本記事では、3つの広告フォーマットの使い分けから、設定手順、ターゲティング戦略、費用の目安、効果測定まで徹底解説します。
📑 目次
スポンサーブランド広告とは?
定義
スポンサーブランド広告(Sponsored Brands)は、Amazonの検索結果ページの上部・中部・下部に表示されるCPC(クリック課金)型の広告です。ブランドロゴ、カスタム見出し、最大3つの商品を1つの広告枠にまとめて表示できます。クリックすると商品詳細ページ、ブランドストア、またはカスタムランディングページに遷移します。。Amazon広告全体の解説はAmazon広告の完全ガイドをご覧ください。
利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アカウント | 大口出品者(プロフェッショナルセリングプラン) |
| 必須要件 | Amazonブランド登録(Brand Registry) |
| 課金方式 | CPC(クリック課金)またはvCPM(ビューアブルインプレッション課金) |
| 最低予算 | 1日あたり100円〜 |
| 審査 | 広告クリエイティブの審査あり(通常24〜72時間) |
SP/SB/SD広告の違い
| 項目 | SP広告 | SB広告 | SD広告 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 商品単体の販売促進 | ブランド認知+複数商品訴求 | リターゲティング+認知 |
| 表示位置 | 検索結果・商品ページ | 検索結果の上部・中部・下部 | 商品ページ・Amazon外 |
| ブランド登録 | 不要 | 必須 | 推奨 |
| 動画 | 不可 | 対応 | 対応 |
| 遷移先 | 商品詳細ページ | ストア・商品ページ | 商品詳細ページ |
3つの広告フォーマットと使い分け
1. 商品コレクション広告
ブランドロゴ、カスタム見出し、最大3つの商品を1つの広告枠に表示する最もスタンダードなフォーマットです。カスタム画像(ライフスタイル画像)の設定も可能で、検索結果上部に表示されるとCTRが高くなります。主力商品を複数まとめて訴求したい場合や、ブランドストアへの誘導を増やしたい場合に最適です。
2. ストアスポットライト広告
ブランドストアの各サブページを広告枠に表示するフォーマットです。最大3つのサブページを選択し、それぞれにカスタム画像と見出しを設定可能。ストアが3ページ以上あることが条件です。商品ラインナップが豊富でカテゴリ分けしている場合や、ブランドの世界観を伝えたい場合に向いています。
3. 動画広告(スポンサーブランドビデオ)
検索結果に動画(6〜45秒、推奨15〜30秒)を表示するフォーマットです。自動再生・ミュート状態で表示され、CTRがテキスト・画像広告より高い傾向があります。解像度は1920×1080px以上、アスペクト比16:9。使い方の説明が必要な商品や、ビジュアルで差別化できる商品に効果的です。
設定手順(5ステップ)
ステップ1: キャンペーンの作成
セラーセントラルにログインし、「広告」→「キャンペーンマネージャー」→「キャンペーンを作成する」→「スポンサーブランド広告」を選択します。
ステップ2: キャンペーン設定
キャンペーン名は管理しやすい命名規則(例:SB_ブランド名_カテゴリ_日付)で設定。1日の予算は最低100円〜ですが、1,000〜3,000円/日で開始するのがおすすめです。
ステップ3: フォーマットの選択
商品コレクション、ストアスポットライト、動画の3つから選択。初めての場合は商品コレクションから始めることをおすすめします。
ステップ4: ターゲティングの設定
キーワードターゲティング(検索キーワードに基づく)または商品ターゲティング(特定のカテゴリやASINに基づく)を選択。マッチタイプ(広範一致・フレーズ一致・完全一致)を適切に使い分けましょう。
ステップ5: クリエイティブの作成と審査
ブランドロゴ(400×400px以上)、カスタム見出し(全角25文字以内)、カスタム画像(1200×628px以上、任意)、商品を最大3つ選択して「審査に提出」。通常24〜72時間で審査結果が返ります。
ターゲティング戦略
キーワードターゲティングのコツ
- ブランドキーワード(指名検索) ── 自社ブランド名で検索するユーザーにリーチ。競合に奪われないよう防御的に出稿
- カテゴリキーワード ── 「ワイヤレスイヤホン」「プロテイン」など一般的なKW。認知拡大に有効
- 競合ブランドキーワード ── 競合ブランド名で検索するユーザーにリーチ。切り替え需要を狙う
商品ターゲティングのコツ
競合商品のASINを指定してターゲティングしたり、特定カテゴリ全体をターゲットにしたり、自社商品ページに他の自社商品を表示するクロスセルも有効です。
除外ターゲティングの重要性
パフォーマンスの悪いキーワードやASINは除外設定(ネガティブターゲティング)しましょう。ACoS改善に直結します。
費用の目安と入札戦略
CPC相場
| カテゴリ | CPC相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 日用品 | 30〜80円 | 競合が少なめ |
| 美容・ヘルスケア | 50〜150円 | 競合激化 |
| エレクトロニクス | 80〜200円 | 高単価商品は入札も高め |
| ファッション | 40〜120円 | 季節変動あり |
| 食品・飲料 | 30〜100円 | 低単価のためROI管理が重要 |
入札戦略の選択
| 戦略 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 動的(引き下げのみ) | CV可能性が低い場合に自動引き下げ | リスクを抑えたい初心者 |
| 動的(引き上げ・引き下げ) | 高い場合は引き上げ、低い場合は引き下げ | バランス重視 |
| 固定入札 | 常に設定した入札額で入札 | 上級者・データ収集期間 |
掲載枠別の入札調整
検索結果の上部(トップオブサーチ)はCTRが最も高いため、掲載枠別の入札調整で積極的に引き上げましょう。Pacvueを使えば、掲載枠別の入札をAIが自動で最適化できます。
効果測定と最適化
確認すべき主要指標
| 指標 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| CTR | クリック数 ÷ インプレッション | 0.3〜1.0%が標準 |
| ACoS | 広告費 ÷ 広告売上 | 15〜25%が標準 |
| ROAS | 広告売上 ÷ 広告費 | 4〜7倍が目標 |
| ブランド新規顧客 | 過去12ヶ月で初めて購入した割合 | SB広告特有の重要指標 |
「ブランド新規顧客」指標の活用
スポンサーブランド広告では、過去12ヶ月間にそのブランドの商品を購入したことがない顧客からの注文を「ブランド新規顧客」として計測できます。この指標により、広告がどれだけ新規顧客の獲得に貢献しているかを定量的に把握できます。
最適化のPDCAサイクル
- 週次 ── 検索語句レポートの確認、除外キーワードの追加
- 隔週 ── 入札額の調整、掲載枠別パフォーマンスの分析
- 月次 ── クリエイティブの見直し(見出し・画像・動画の差し替え)
- 四半期 ── フォーマット別のROI比較、ターゲティング戦略の再設計
注意点
1. 審査に落ちやすいクリエイティブ
以下の内容は審査で否認されます:「No.1」「最安値」などの未実証の主張、商品と無関係なカスタム画像、ブランドロゴの解像度不足、見出しの感嘆符(!)の使用。
2. ブランドストアの整備が前提
ストアスポットライト広告を使うにはストアが3ページ以上必要です。商品コレクション広告でもクリック先としてストアを設定できるため、A+コンテンツとあわせて事前にブランドストアを整備しておきましょう。
3. SP広告との棲み分け
SB広告はブランド認知と複数商品訴求、SP広告は個別商品の購入促進が目的。ファネルの上部(認知)をSB、下部(購入)をSPで分担するのが最も効果的です。
出典・参考
- Amazon Ads — スポンサーブランド広告ガイド
- Amazon セラーセントラル — 設定手順・クリエイティブ要件・審査ポリシー
- Amazon Ads — ターゲティング機能・ブランド新規顧客指標
- Amazon Ads — 入札戦略(動的/固定)・掲載枠別調整
- Amazon Ads — 動画広告の仕様ガイド
SB広告を利用するにはAmazonブランド登録が前提条件です。ブランド登録に必要な商標登録の取得方法についてはAmazon出品者のための商標登録完全ガイドを参照してください。
スポンサーブランド広告と合わせて、相乗り・偽造品対策のツールも整備しておくとブランド保護の効果が高まります。詳細はAmazonブランド保護の完全ガイドをご覧ください。
まとめ:SB広告でブランド認知と売上を同時に伸ばそう
スポンサーブランド広告は、ブランドの認知度向上と複数商品の同時訴求を実現する強力な広告フォーマットです。
- 3つのフォーマット(商品コレクション・ストアスポットライト・動画)を目的別に使い分け
- ブランド登録が必須。事前にストアも整備
- キーワード+商品ターゲティングで効率的にリーチ
- ブランド新規顧客指標で新規獲得への貢献を計測
- SP広告と併用してファネル全体をカバー