「Amazon広告はスポンサープロダクトやスポンサーブランドだけ」と思っていませんか?実は、Amazonには検索結果の外側——他社サイトやストリーミングTV、音声メディアにまで広告を配信できる強力なプラットフォームがあります。それがAmazon DSP(Demand-Side Platform)です。
Amazonが持つ数億人の購買データを活用し、ピンポイントなターゲティングが可能。2026年にはAIによる自動最適化「Performance+」やクリエイティブ自動生成「Creative Agent」など大型アップデートが相次いでいます。本記事では、Amazon DSPの基本から最新機能、費用、ターゲティング、始め方まで網羅的に解説します。
📑 目次
Amazon DSP(Demand-Side Platform)は、Amazon内外のウェブサイト、アプリ、ストリーミングTVなどに広告をプログラマティック(自動入札)で配信できるプラットフォームです。従来のスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告が「Amazon内の検索結果」に限定されるのに対し、DSPはAmazonの外にいるお客様にもリーチできるのが最大の特徴です。
Amazon DSPの最大の強みは、Amazonが持つファーストパーティーの購買データを広告配信に活用できる点です。。外部広告の効果計測にはAmazon Attributionも活用しましょう
GoogleやMeta(Facebook)のような推定データではなく、実際の購買行動に基づくデータであるため、ターゲティング精度が格段に高くなります。
出典:Amazon Ads
| 項目 | スポンサー広告 | Amazon DSP |
|---|---|---|
| 配信面 | Amazon内のみ | Amazon内外(外部サイト・アプリ・CTV) |
| 課金方式 | CPC(クリック課金) | CPM(インプレッション課金) |
| ターゲティング | キーワード・商品 | 購買データ・行動・ライフスタイル |
| フォーマット | 検索結果・商品ページ | ディスプレイ・動画・音声・CTV |
| 最低予算 | なし | 直接契約150万円〜(Pacvue経由なら制約なし) |
| 目的 | 購入促進(下部ファネル) | 認知〜リピート(フルファネル) |
静止画バナー広告。Amazon.co.jp内の商品詳細ページやトップページ、さらにAmazon外の提携サイト・アプリにも表示されます。主なサイズは300×250、728×90、160×600、320×50です。
オンライン動画(OLV)はAmazon.co.jp、IMDb、Twitch、Fire TVなどに配信される動画広告です。Streaming TV(STV)はPrime Videoなどのストリーミングサービス上で、テレビCMのようにフルスクリーンで配信されます。2025年1月から日本でもPrime Video広告が開始されました。
出典:Amazon Ads
Amazon MusicのFree Tier(無料版)で配信される音声広告。楽曲間に10〜30秒の音声CMが再生され、バナー付き音声広告ではコンパニオンバナーも表示されます。
2026年のアップデートで、Samsungとの提携によりSamsung TV Plusでインタラクティブ動画広告が利用可能に。視聴者がリモコンで商品を直接カートに追加できる「ショッパブル」機能を搭載しています。
出典:Amazon Ads
過去の購買行動や閲覧行動に基づいてターゲティングします。購入者ターゲティング、閲覧者ターゲティング、カート放棄ターゲティングなどが利用可能です。
Amazonの購買データから推定されるライフスタイルセグメントに基づいてターゲティング。「健康志向」「アウトドア愛好家」「テクノロジー好き」「子育て世帯」などのセグメントが利用できます。
既存の優良顧客と類似した行動パターンを持つ新規ユーザーにリーチ。自社の購入者データをシード(種)として、Amazonが類似ユーザーを自動的に見つけ出します。
自社の商品ページを閲覧したが購入に至らなかったユーザーに対して、Amazon外のサイトやアプリで広告を表示し、再訪を促します。スポンサーディスプレイ広告のリターゲティングとは異なり、Amazon外にまで追跡できるのがDSPの強みです。
ユーザーが閲覧しているページのコンテンツ内容に基づいて広告を表示。クッキーに依存しないため、プライバシー規制が強化される中で重要性が増しています。
2026年のアップデートで、ディスプレイ広告の掲載位置をより細かく指定できるようになりました。アバブザフォールド / ビロウザフォールドの指定や、ネイティブ広告のコンテンツ掲載枠の選択が可能になり、視認性の高い位置にのみ広告を配信するなど、より効率的な広告投資が可能です。
出典:Amazon Ads
Amazonと直接契約する場合、最低出稿金額は約150万円(1万ドル相当)から。Amazonの専任チームがキャンペーン設計・運用をサポートします。大規模なブランド認知キャンペーンやTV広告の代替として活用する場合に適しています。
Pacvueなどのサードパーティツールを経由することで、最低予算なしでAmazon DSPに出稿できます。funnel経由でPacvueを利用すると、スポンサー広告とDSPを同一プラットフォームで統合管理でき、月額5,000円から始められます。
| 広告フォーマット | CPM相場 |
|---|---|
| ディスプレイ広告 | 300〜800円 |
| オンライン動画(OLV) | 500〜1,500円 |
| Streaming TV(STV) | 1,500〜3,000円 |
| 音声広告 | 300〜600円 |
※相場はカテゴリ・ターゲティング・時期により大きく変動します。
「Performance+」は、AIと機械学習を活用してキャンペーンの設定・最適化を自動化するソリューションです。キャンペーン目標(認知・検討・購入)を設定するだけで、AIが最適なオーディエンス・入札・配信面を自動選択。手動設定に比べてセットアップ時間を大幅に短縮し、ROIの改善が期待できます。
自然言語のプロンプトを入力するだけで、プロ品質の広告クリエイティブを自動生成するAIツールです。商品画像とキャンペーン目的から自動でバナーや動画素材を生成し、複数バリエーションを一括作成。ABテストも自動実行されるため、デザイナー不要で高品質なクリエイティブを量産できます。
Amazon Marketing Cloud(AMC)が、従来のDSP利用者だけでなく一般のセラーにもAds Console経由で直接開放されました。スポンサー広告とDSPのクロスチャネル分析、カスタムオーディエンスの作成、アトリビューション分析の高度化が可能です。
2026年はConnected TV(CTV)広告の配信先が大幅に拡大。Samsung TV Plusでのインタラクティブ動画対応、TubiのPriority Access、日本でのPrime Video広告開始(2025年1月〜)など、テレビCMのような大画面でのブランド訴求がDSPのターゲティング精度で実現できます。
出典:Amazon Ads
| ファネル | 目的 | DSPの活用法 |
|---|---|---|
| 認知 | ブランドを知ってもらう | Streaming TV・動画広告で大規模リーチ |
| 検討 | 興味を持ってもらう | ライフスタイルターゲティング・類似オーディエンス |
| 購入 | 購入を促す | リターゲティング・カート放棄ターゲティング |
| リピート | 再購入を促す | 購入者ターゲティング・定期購入訴求 |
最も効果的なAmazon広告戦略は、スポンサー広告とDSPの併用です。スポンサー広告で購入意欲の高いユーザーを獲得し、DSPでまだ検索していない潜在顧客に認知を広げます。Amazonの公式データでは、スポンサー広告とDSPを併用した広告主は、スポンサー広告のみの場合と比べて売上が平均20%以上増加したと報告されています。ACoSの改善にもDSPによる認知拡大が貢献します。
Amazonに直接申し込む方法。最低予算150万円〜。専任のAmazon担当者がつき、キャンペーン設計・運用をフルサポートしてもらえます。大規模なブランドキャンペーン向き。
Amazon認定の広告代理店を通じて出稿する方法。代理店のフィーが加算されますが、運用の専門知識がなくても始められます。
Pacvueなどのテクノロジーパートナー経由で出稿する方法。最低予算なしで始められ、スポンサー広告とDSPを同一プラットフォームで統合管理できます。funnel経由でPacvueを利用すると、月額5,000円からスポンサー広告もDSPも一括で運用可能です。
Amazon DSPは、スポンサー広告だけではリーチできない潜在顧客にアプローチできる強力なプラットフォームです。