Amazon広告の種類一覧|SP・SB・SD・DSP・AMC・Sponsored TVの特徴と費用を比較【2026年版】...
Amazon Marketing Cloud(AMC)とは?できること・使い方・導入方法を初心者向けに解説【2026年最新】
「Amazon広告のレポートを見ても、どの広告がどれだけ売上に貢献しているのかわからない」「スポンサー広告とDSPを両方使っているが、全体の効果を横断的に分析できない」——こんな悩みを抱えていませんか?
Amazon Marketing Cloud(AMC)は、Amazonの広告データをクリーンルーム環境で統合・分析できるクラウドベースのソリューションです。2026年にはすべてのスポンサー広告利用者がAMCを使えるようになり、大手ブランドだけでなく中小セラーにも門戸が開かれました。本記事では、AMCの基本から具体的にできること、使い方、導入方法まで初心者向けに解説します。
📑 目次
Amazon Marketing Cloud(AMC)とは?
AMCの定義
Amazon Marketing Cloud(AMC)は、Amazonが提供するクラウドベースのクリーンルーム分析ソリューションです。「クリーンルーム」とは、個人を特定できない形でデータを安全に分析できる環境のことです。広告主は、スポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告・Amazon DSP・ストリーミングTV広告など、複数のAmazon広告チャネルのデータを統合して分析できます。
なぜ今AMCが注目されているのか
AMCが注目される3つの理由があります。
- Cookieレス時代への対応 ── サードパーティCookieの廃止が進む中、Amazonのファーストパーティデータを活用した分析は今後ますます重要になります
- セラーへの開放 ── 2024年のunBoxedで発表され、スポンサー広告を利用するすべての広告主がAMCを利用可能に。以前はDSP利用者のみでした
- データドリブン経営の必須ツール ── 2026年のAmazon運用は「広告運用」から「データ設計」へとシフト。AMCはその中核を担います
利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用対象 | スポンサー広告またはDSPを利用するすべての広告主 |
| 費用 | 基本機能は無料。有料データセット(Flexible Shopping Insights等)あり |
| アクセス方法 | Amazon Ads Console → AMC、またはAMC API |
| 必要スキル | 基本機能はノーコード。高度な分析にはSQL知識が必要 |
| データ保持期間 | 最大13ヶ月 |
AMCでできること(5つの主要機能)
1. クロスチャネル分析(広告効果の統合把握)
スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告、DSP、Streaming TV広告——これらすべてのパフォーマンスを1つのダッシュボードで横断的に分析できます。「DSPで認知を獲得した後、スポンサー広告で購入に至った」というクロスチャネルのカスタマージャーニーを可視化できます。
2. カスタムオーディエンスの作成
AMCで分析したデータをもとに、カスタムオーディエンスを作成して広告配信に活用できます。
- 閲覧未購入ユーザー ── 過去30日以内に商品ページを3回以上閲覧したが購入しなかった人
- ブランドスイッチャー ── 競合ブランドから自社に切り替えたユーザー
- リピーター ── 特定カテゴリで複数回購入しているユーザー
2026年のアップデートで、作成したカスタムオーディエンスをスポンサー広告の配信にも直接利用できるようになりました(以前はDSPのみ)。
3. アトリビューション分析
「この売上はどの広告が貢献したのか」を正確に把握できます。
- マルチタッチアトリビューション ── 購入に至るまでに接触した複数の広告の貢献度を算出
- 新規顧客 vs リピーター分析 ── 広告経由で獲得した新規顧客の割合を把握
- ハロー効果分析 ── 広告を出している商品が、他の自社商品の売上にどう影響しているか
4. メディアミックス最適化
各広告チャネルへの予算配分を最適化するためのデータを提供します。どのチャネルの組み合わせが最もROIが高いか、予算をどのチャネルに追加配分すべきか、ACoSを改善するにはどのチャネルに注力すべきかを判断できます。
5. Flexible Shopping Insights(有料データセット)
2026年に追加された有料機能で、広告に接触していないユーザーの購買データも分析できるようになりました。カテゴリ全体の市場動向把握、自社商品のシェア分析、競合ブランドとの比較分析が可能です。広告だけでなくビジネス全体の戦略立案に活用できるデータ基盤となります。
AMCの使い方(実践ガイド)
AMCへのアクセス方法
AMCへのアクセスは簡単です。
- ステップ1: Amazon Ads Consoleにログイン
- ステップ2: 左メニューから「測定とレポート」→「Amazon Marketing Cloud」を選択
- ステップ3: AMCインスタンスが自動作成される(初回アクセス時)
ノーコード分析(Instructional Queries)
AMCにはプリセットのクエリテンプレート(Instructional Queries)が用意されており、SQLの知識がなくても主要な分析を実行できます。
- リーチ&フリークエンシー分析 ── 各キャンペーンのリーチ数と接触頻度
- パスToコンバージョン分析 ── 購入に至るまでの広告接触パス
- 新規顧客分析 ── 広告経由の新規 vs リピーター比率
- オーバーラップ分析 ── 複数キャンペーンに接触したユーザーの重複
SQL分析(カスタムクエリ)
より高度な分析を行う場合は、SQLを使ってカスタムクエリを作成できます。AMCのデータテーブルには、キャンペーン別コンバージョンデータ、DSPインプレッションデータ、スポンサー広告トラフィックデータなどが含まれます。SQLの知識がない場合は、Pacvue等のツールやコンサルタントの活用がおすすめです。
カスタムオーディエンスの作成手順
- ステップ1: AMCで分析クエリを実行(例:「30日以内にカートに追加したが未購入のユーザー」)
- ステップ2: 結果を「オーディエンスとして保存」
- ステップ3: Amazon DSPまたはスポンサー広告のキャンペーンで、作成したオーディエンスをターゲティングに設定
AMCとスポンサー広告・DSPの連携
スポンサー広告との連携強化【2026年】
従来はDSP利用者のみが活用できたAMCが、2026年にはスポンサー広告のみの利用者にも開放されました。スポンサー広告のパフォーマンスをAMCで深掘り分析し、AMCで作成したカスタムオーディエンスをスポンサー広告で活用できます。
DSPとの連携
DSPを利用している場合は、AMCの分析機能がさらに強力になります。スポンサー広告とDSPのクロスチャネルアトリビューション、DSPのオーディエンスデータとスポンサー広告のコンバージョンデータの統合分析、AMCで作成したカスタムオーディエンスをDSPキャンペーンに直接適用できます。
Pacvueを活用したAMC分析
Pacvueを利用すると、AMCのデータをスポンサー広告やDSPの運用データと統合管理できます。AMCの分析結果に基づいた自動入札調整、カスタムオーディエンスの作成・管理、クロスチャネルレポートの自動生成が可能です。
AMC導入時の注意点
1. 一定のデータ量が必要
AMCの分析が有効に機能するためには、一定の広告配信量が必要です。月間の広告費が少ないアカウントでは、統計的に有意な分析結果が得られにくい場合があります。
2. プライバシー保護の制約
AMCはクリーンルーム環境のため、個人を特定するデータの出力はできません。すべてのデータは集計値として出力され、少数のユーザーしか該当しないクエリ結果は表示されません。
3. SQLスキルの有無で活用度が変わる
ノーコードのテンプレートクエリで基本分析は可能ですが、高度なカスタム分析にはSQLの知識が必要です。社内にスキルがない場合は、Pacvue等のツールやコンサルタントの活用を検討しましょう。
4. データ保持期間は最大13ヶ月
AMCのデータは最大13ヶ月間保持されます。長期トレンド分析が必要な場合は、定期的にレポートを出力・保存しておくことをおすすめします。
出典・参考
- Amazon Ads — Amazon Marketing Cloud 概要
- Amazon Ads unBoxed 2024 — セラーへの開放、カスタムオーディエンスのスポンサー広告連携
- Amazon Ads — Instructional Queries、Flexible Shopping Insights
- Amazon Ads — データ保持期間(13ヶ月)、クリーンルーム・プライバシー制約
- Amazon Ads Developer Documentation — AMC API・SQLテーブル構造
まとめ:AMCでAmazon広告の分析を次のレベルへ
Amazon Marketing Cloud(AMC)は、Amazon広告のデータ分析を根本から変えるプラットフォームです。
- 2026年にすべてのスポンサー広告利用者に開放
- クロスチャネル分析で広告全体の効果を統合把握
- カスタムオーディエンスをスポンサー広告にも直接活用可能
- ノーコードのテンプレートクエリで初心者でも分析可能
- Pacvue経由なら運用データとの統合管理も実現