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Amazonカタログ作成ガイド|商品ページの作り方と出品手順を初心者向けに解説【2026年】
「Amazonで商品を出品したいけど、商品ページの作り方がわからない」「カタログってそもそも何?」──そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。。レビュー獲得にはAmazon Vineの活用も効果的です。
Amazonの「カタログ」とは、商品ページそのものを指します。商品名、画像、説明文、価格などが1つにまとまったページで、購入者が最初に目にする"お店の顔"です。このカタログの質が、検索順位・クリック率・購入率のすべてに直結します。。タイトルの最適化方法は商品タイトルの付け方ガイドで解説しています。
実際、AmazonのA+コンテンツ(旧・商品紹介コンテンツ)を活用した商品ページでは、売上が最大20%向上したというデータもあります。つまり、正しいカタログの作り方を知っているかどうかで、ビジネスの成果が大きく変わるのです。
本記事では、Amazon初心者の方でもスムーズにカタログを作成できるよう、準備から登録手順、売れるページにするための最適化テクニックまで、ステップバイステップで徹底解説します。
目次
1. Amazonのカタログ(商品ページ)とは?
1-1. カタログの定義と役割
Amazonにおける「カタログ」とは、商品詳細ページ(Product Detail Page)のことを指します。購入者が検索結果から商品をクリックした際に表示されるページで、商品の情報をすべて網羅した"デジタル店頭"のような存在です。
各カタログには固有のASIN(エイシン)(Amazon Standard Identification Number)が割り振られています。ASINはAmazon独自の商品識別番号で、1つのASINに対して1つのカタログページが存在します。
カタログの主な役割は以下の3つです。
- 集客:Amazon内検索やGoogle検索からの流入を獲得する
- 訴求:商品の特徴・メリットを購入者に正確に伝える
- 購買促進:「カートに入れる」ボタンへの導線として機能する
1-2. カタログを構成する7つの要素
Amazonのカタログは、以下の7つの主要要素で構成されています。
| No. | 要素 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | 商品名(タイトル) | 検索結果に表示される最重要テキスト。キーワードを含め200文字以内で作成 |
| 2 | 商品画像 | メイン画像1枚+サブ画像最大8枚。白背景のメイン画像が必須 |
| 3 | 箇条書き(Bullet Points) | 商品の特徴を5つまでの箇条書きで訴求。検索キーワードも含める |
| 4 | 商品説明 | 商品の詳細情報を記載。HTMLタグは使用不可(一部セラーを除く) |
| 5 | A+コンテンツ | ブランド登録済みセラー向けのリッチコンテンツ。画像+テキストで訴求力UP |
| 6 | 価格・配送情報 | 販売価格、ポイント、配送方法(FBA/自社発送)の情報 |
| 7 | 商品仕様・詳細情報 | サイズ、重量、素材、原産国など。カテゴリにより必須項目が異なる |
1-3. カタログの品質が売上を左右する理由
カタログの品質は、以下の3つの指標に直接影響を与えます。
- 検索順位(SEO):商品名や箇条書きに含まれるキーワードは、AmazonのA10アルゴリズムが検索順位を決める重要な要因です。適切なキーワードを含むカタログは上位表示されやすくなります。
- クリック率(CTR):検索結果で目に入る商品名・メイン画像・価格の3要素が魅力的であるほど、クリック率が向上します。
- 購入率(CVR):ページ内の画像、箇条書き、A+コンテンツ、レビューなどの情報が充実しているほど、購入の決め手となります。Amazon公式データによると、A+コンテンツの活用により基本版で売上が最大8%向上し、プレミアムA+コンテンツでは最大20%向上するとされています。
つまり、「検索で見つかる → クリックされる → 購入される」というファネルの各段階において、カタログの品質が成果を左右するのです。
2. 新規出品と相乗り出品の違い
Amazonでカタログを作成する方法は、大きく分けて2つあります。
| 項目 | 新規出品 | 相乗り出品 |
|---|---|---|
| 概要 | 新しいASINを作成して、ゼロからカタログを構築 | 既存のASIN(他セラーが作成済みの商品ページ)に出品 |
| 適したケース | 自社ブランド商品、OEM商品、Amazonに未登録の商品 | 既にAmazonに存在する商品(仕入れ品、転売品など) |
| カタログ編集 | 商品名・画像・説明文をすべて自由に設定可能 | 既存ページの内容がそのまま使われる(編集不可の場合が多い) |
| 製品コード | JAN/EAN/UPCコードが原則必要 | ASINを指定するだけで出品可能 |
| カート獲得 | 出品者が自分だけなら自動でカート獲得 | 他セラーとカートボックスを争う必要がある |
| メリット | ブランドイメージを自由にコントロールできる | カタログ作成不要。既存の商品レビュー・実績を活用できる |
本記事では、主に新規出品によるカタログ作成の手順を詳しく解説します。自社ブランドやオリジナル商品をAmazonで販売する方は、新規出品が基本となります。
3. カタログ作成前の準備
カタログを作成する前に、いくつかの準備を整えておく必要があります。
3-1. 出品用アカウントの開設とプラン選択
Amazonで商品を販売するには、セラーセントラルのアカウントが必要です。出品プランは2種類あります。
| 項目 | 小口出品 | 大口出品 |
|---|---|---|
| 月額費用 | 無料(1点売れるごとに100円) | 4,900円/月(税別) |
| 出品数の目安 | 月49点以下 | 月50点以上、または本格的に販売 |
| 広告出稿 | 不可 | 可能(スポンサープロダクト等) |
| 一括出品ツール | 利用不可 | 利用可能 |
| カートボックス取得 | 対象外 | 対象 |
本格的にAmazonでビジネスを展開するなら、大口出品プランをおすすめします。広告出稿やカートボックスの獲得など、売上を伸ばすために不可欠な機能が利用できます。
なお、Amazonでは新規出品者向けのインセンティブプログラムとして、ブランド売上750万円まで10%のキャッシュバックを提供しています(Amazon新規出品者向け特典)。大口出品プランで登録する新規セラーにとって大きなメリットとなります。
3-2. JANコード(製品コード)の取得
新規出品でカタログを作成する際、原則としてJANコード(EANコード)が必要です。JANコードは商品を一意に識別するバーコード番号で、GS1 Japanから取得できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請先 | 一般財団法人流通システム開発センター(GS1 Japan) |
| 費用 | 初期登録料 約11,000円〜(事業規模による) |
| 取得期間 | オンライン申請で約1週間 |
| 桁数 | 13桁(標準タイプ)または8桁(短縮タイプ) |
3-3. 製品コード免除の申請
JANコードを持たない商品(ハンドメイド品、ノーブランド品など)の場合、Amazonに製品コード免除を申請することで、JANコードなしでもカタログを作成できます。
セラーセントラルの「製品コード免除の申請」ページから、ブランド名とカテゴリを指定して申請します。承認されると、該当カテゴリでJANコード不要で出品が可能になります。
3-4. ブランド登録(Amazon Brand Registry)
自社ブランドをお持ちの方は、Amazonブランド登録を強くおすすめします。登録に必要なのは、特許庁に出願済み(または登録済み)の商標です。
ブランド登録のメリットは以下の通りです。
- A+コンテンツが利用可能:画像やテキストを組み合わせたリッチな商品説明を作成でき、売上向上に貢献
- スポンサーブランド広告:ブランドロゴや複数商品を表示する広告フォーマットが利用可能
- ABテスト(比較テスト):商品名や画像などのA/Bテストを実施し、最適なコンテンツを検証
- 知的財産保護:不正な相乗り出品や模倣品の報告・排除が可能
- ブランドストーリー:商品ページ内でブランドの世界観を伝えるセクションを追加
4. カタログ作成の手順(5ステップ)
それでは、実際にカタログを作成する手順を5つのステップで解説します。
ステップ1:セラーセントラルにログインし「商品登録」を開始
セラーセントラルにログインし、メニューから「カタログ」→「商品登録」を選択します。商品の検索画面が表示されるので、まずAmazonの既存カタログに同じ商品がないかを確認します。
同じ商品が見つからない場合は、「Amazonで販売されていない商品を追加します」をクリックして、新規カタログの作成に進みます。
ステップ2:商品カテゴリを選択
商品に最も適したカテゴリを選択します。カテゴリは検索結果のフィルタリングや、カテゴリランキングに影響するため、慎重に選びましょう。
- キーワード検索でカテゴリを絞り込む
- 競合商品がどのカテゴリに登録されているかを参考にする
- カテゴリによって入力必須の項目(仕様・属性)が異なる点に注意
ステップ3:商品情報を入力
カテゴリ選択後、以下の情報を入力します。
- 商品名:検索キーワードを含め、200文字以内で作成
- ブランド名:ブランド登録済みの場合はそのブランド名を入力
- メーカー名:製造元の名前
- 製品コード(JAN/EAN/UPC):取得済みのコードを入力
- 価格:販売価格を設定
- 在庫数:初期の在庫数を入力
- 商品のコンディション:「新品」を選択(中古の場合はコンディション説明も記入)
ステップ4:画像をアップロード
商品画像をアップロードします。メイン画像1枚は必須で、サブ画像は最大8枚まで登録可能です。画像の要件については後述の最適化テクニックで詳しく解説します。
ステップ5:配送設定と出品を完了
最後に配送方法を設定します。FBA(Fulfillment by Amazon)を利用する場合は、FBA配送を選択し、Amazon倉庫への納品プランを作成します。自社発送の場合は、配送テンプレートを設定します。
すべての入力が完了したら「保存して終了」をクリックし、出品を完了します。カタログが反映されるまで最大24時間かかる場合があります。
5. 売れるカタログの作り方(要素別の最適化テクニック)
カタログを作成しただけでは、商品は売れません。ここからは、各要素を最適化して「売れるカタログ」にするためのテクニックを解説します。
5-1. 商品名(タイトル)の最適化
商品名は検索結果で最も目立つ要素であり、検索順位にも大きく影響します。2025年1月に更新されたAmazonのルールでは、商品名は全角200文字以内に収める必要があります。
効果的な商品名の構成は以下の通りです。
- ブランド名を先頭に配置
- 主要キーワードを含める(検索されやすい一般名詞)
- 商品の特徴を簡潔に盛り込む(サイズ、色、数量など)
- 型番・モデル名を含める(該当する場合)
- 不要な修飾語(「大人気」「激安」など)は使用禁止
例:「【ブランド名】ステンレス製 真空断熱 タンブラー 450ml 保温保冷 食洗機対応 ネイビー T-001」
5-2. 商品画像の最適化
画像は購買決定に最も影響する要素の1つです。Amazonの画像ガイドラインに従いつつ、訴求力の高い画像を用意しましょう。
- メイン画像:白背景(RGB 255,255,255)、商品が画像面積の85%以上を占めること
- 推奨解像度:長辺2,000px以上(ズーム機能が有効になる最低1,600px)
- サブ画像の活用例:使用シーン、サイズ比較、裏面・側面、パッケージ内容、機能説明テキスト入り
- 禁止事項:メイン画像にテキスト・ロゴ・ウォーターマーク・バッジを含めない
5-3. 箇条書き(Bullet Points)の最適化
箇条書きは、購入者が商品の特徴をすばやく把握するための重要な要素です。最大5つまで登録でき、各項目500文字(バイト数ベース)が上限です。
- 各箇条書きの先頭にベネフィット(利点)を配置する
- 検索キーワードを自然に含める
- 具体的な数値やデータを入れて説得力を高める
- HTMLタグは使用不可。記号(【】など)で区切ると読みやすい
- 他社商品との比較や主観的な表現(「業界No.1」等)は避ける
5-4. 商品説明の最適化
商品説明は、箇条書きだけでは伝えきれない詳細情報を補完する役割を持ちます。モバイルユーザーは箇条書きより先に商品説明を目にする場合があるため、ここも丁寧に作り込みましょう。
- 使用シーンやターゲットユーザーを明示する
- パッケージ内容物を明記する
- 保証やアフターサポートの情報を含める
- テキストのみ(HTML不可)で2,000文字以内に収める
5-5. A+コンテンツの活用
ブランド登録済みのセラーは、商品説明の代わりにA+コンテンツ(旧:商品紹介コンテンツ)を利用できます。画像とテキストを組み合わせたリッチなレイアウトで、商品の魅力をビジュアルに訴求できます。
- 比較表モジュール:自社商品同士のスペック比較を表形式で表示
- 画像+テキストモジュール:使用シーンや機能を写真で訴求
- ブランドストーリー:ブランドの理念や歴史を伝え、信頼感を醸成
A+コンテンツを適切に活用すれば、購入率の向上だけでなく、返品率の低減にも効果が期待できます。また、Amazonブランドストアを活用している出品者では、ストア訪問者の購入頻度が53.9%増加するというデータもあり、ブランド体験全体の強化が売上に直結します。
6. カタログ作成時の注意点とよくあるトラブル
6-1. 出品制限カテゴリに注意
Amazonでは、一部のカテゴリに出品制限が設けられています。該当するカテゴリの商品を出品するには、事前に承認申請が必要です。
- ジュエリー
- 時計
- ヘルス&ビューティー(一部)
- 食品&飲料
- ペット用品(一部)
- 医薬品
出品制限の有無は、セラーセントラルの「商品登録」画面でカテゴリを選択した際に確認できます。制限がある場合は、申請フォームから必要書類を提出してください。
6-2. 商品ページが検索結果に表示されない(ページ非表示)
カタログを作成したのに検索結果に表示されないケースがあります。主な原因は以下の通りです。
- 画像の不備:メイン画像がアップロードされていない、またはガイドライン違反
- 商品情報の不足:必須項目が未入力
- 在庫切れ:在庫が0の場合、検索結果から除外される
- 出品ステータスの問題:「停止中」になっていないか確認
- カテゴリ承認の未取得:制限カテゴリで承認を受けていない
セラーセントラルの「商品情報の品質」ダッシュボードで、改善が必要な箇所を確認できます。
6-3. 重複ASINの作成リスク
既にAmazon上に同一商品のASINが存在するにもかかわらず、新たにASINを作成してしまうケースがあります。これはAmazonのポリシーに違反し、以下のペナルティを受ける可能性があります。
- 作成したASINの削除・統合
- 出品権限の一時停止
- アカウントへの警告
新規出品する前に、必ずAmazonのカタログ検索でJANコードや商品名を使って既存ASINがないかを確認しましょう。
6-4. 規約違反を避けるためのポイント
- 商品名に「送料無料」「限定セール」などのプロモーション文言を入れない
- 商品画像にAmazon公式バッジ(Primeマークなど)を挿入しない
- 虚偽・誇大な表現を使わない(景品表示法にも注意)
- 他社の商標・ブランド名を無断で使用しない
- レビューの操作や不正な依頼を行わない
7. まとめ
Amazonのカタログ(商品ページ)は、出品者にとって売上を左右する最も重要な要素です。本記事で解説したポイントを振り返りましょう。
- カタログ=商品ページであり、検索順位・クリック率・購入率のすべてに影響する
- 新規出品では、JANコードの取得やブランド登録を事前に準備すると有利
- 5ステップで作成:商品登録→カテゴリ選択→情報入力→画像アップロード→配送設定
- 最適化のポイントは、商品名200文字ルール、白背景の高解像度画像、ベネフィット重視の箇条書き、A+コンテンツの活用
- 注意点として、出品制限カテゴリの確認、重複ASINの回避、規約違反の防止を徹底する
特に、A+コンテンツの活用は売上向上への近道です。ブランド登録がまだの方は、まず商標出願から始めることをおすすめします。
カタログの作成・最適化は一度やって終わりではありません。検索トレンドや競合状況の変化に合わせて定期的に見直し、改善を続けることが、Amazon販売で成果を出し続ける秘訣です。
出典
- Amazon公式 — sell.amazon.co.jp/learn/listing(カタログ構成・登録手順)
- Amazon公式 — sell.amazon.co.jp/learn/beginners-guide(出品プラン)
- Amazon セラーセントラル — 商品名200文字ルール(2025年1月更新)
- Amazon セラーセントラル — G1881(商品画像要件)
- Amazon セラーセントラル — G201844590(ASIN新規作成ポリシー)
- Amazon セラーセントラル — GZAY2L8NRY53DXD9(製品コード免除)
- Amazon セラーセントラル — G200301050(出品制限カテゴリ)
- Amazon公式 — sell.amazon.co.jp/brand-registry(ブランド登録・A+効果)
- Amazon公式 — sell.amazon.co.jp/learn/new-seller-guide(新規出品者向け特典・キャッシュバック)
- Amazon公式 — advertising.amazon.co.jp/solutions/products/stores(ブランドストア・訪問者購入頻度データ)
商品ページ最適化の全体像については、Amazon商品ページ最適化ガイドで全テーマを一覧でまとめています。
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