「Amazonで商品を出品したいけど、商品ページの作り方がわからない」「カタログってそもそも何?」──そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。。レビュー獲得にはAmazon Vineの活用も効果的です。
Amazonの「カタログ」とは、商品ページそのものを指します。商品名、画像、説明文、価格などが1つにまとまったページで、購入者が最初に目にする"お店の顔"です。このカタログの質が、検索順位・クリック率・購入率のすべてに直結します。。タイトルの最適化方法は商品タイトルの付け方ガイドで解説しています。
実際、AmazonのA+コンテンツ(旧・商品紹介コンテンツ)を活用した商品ページでは、売上が最大20%向上したというデータもあります。つまり、正しいカタログの作り方を知っているかどうかで、ビジネスの成果が大きく変わるのです。
本記事では、Amazon初心者の方でもスムーズにカタログを作成できるよう、準備から登録手順、売れるページにするための最適化テクニックまで、ステップバイステップで徹底解説します。
目次
Amazonにおける「カタログ」とは、商品詳細ページ(Product Detail Page)のことを指します。購入者が検索結果から商品をクリックした際に表示されるページで、商品の情報をすべて網羅した"デジタル店頭"のような存在です。
各カタログには固有のASIN(エイシン)(Amazon Standard Identification Number)が割り振られています。ASINはAmazon独自の商品識別番号で、1つのASINに対して1つのカタログページが存在します。
カタログの主な役割は以下の3つです。
Amazonのカタログは、以下の7つの主要要素で構成されています。
| No. | 要素 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | 商品名(タイトル) | 検索結果に表示される最重要テキスト。キーワードを含め200文字以内で作成 |
| 2 | 商品画像 | メイン画像1枚+サブ画像最大8枚。白背景のメイン画像が必須 |
| 3 | 箇条書き(Bullet Points) | 商品の特徴を5つまでの箇条書きで訴求。検索キーワードも含める |
| 4 | 商品説明 | 商品の詳細情報を記載。HTMLタグは使用不可(一部セラーを除く) |
| 5 | A+コンテンツ | ブランド登録済みセラー向けのリッチコンテンツ。画像+テキストで訴求力UP |
| 6 | 価格・配送情報 | 販売価格、ポイント、配送方法(FBA/自社発送)の情報 |
| 7 | 商品仕様・詳細情報 | サイズ、重量、素材、原産国など。カテゴリにより必須項目が異なる |
カタログの品質は、以下の3つの指標に直接影響を与えます。
つまり、「検索で見つかる → クリックされる → 購入される」というファネルの各段階において、カタログの品質が成果を左右するのです。
Amazonでカタログを作成する方法は、大きく分けて2つあります。
| 項目 | 新規出品 | 相乗り出品 |
|---|---|---|
| 概要 | 新しいASINを作成して、ゼロからカタログを構築 | 既存のASIN(他セラーが作成済みの商品ページ)に出品 |
| 適したケース | 自社ブランド商品、OEM商品、Amazonに未登録の商品 | 既にAmazonに存在する商品(仕入れ品、転売品など) |
| カタログ編集 | 商品名・画像・説明文をすべて自由に設定可能 | 既存ページの内容がそのまま使われる(編集不可の場合が多い) |
| 製品コード | JAN/EAN/UPCコードが原則必要 | ASINを指定するだけで出品可能 |
| カート獲得 | 出品者が自分だけなら自動でカート獲得 | 他セラーとカートボックスを争う必要がある |
| メリット | ブランドイメージを自由にコントロールできる | カタログ作成不要。既存の商品レビュー・実績を活用できる |
本記事では、主に新規出品によるカタログ作成の手順を詳しく解説します。自社ブランドやオリジナル商品をAmazonで販売する方は、新規出品が基本となります。
カタログを作成する前に、いくつかの準備を整えておく必要があります。
Amazonで商品を販売するには、セラーセントラルのアカウントが必要です。出品プランは2種類あります。
| 項目 | 小口出品 | 大口出品 |
|---|---|---|
| 月額費用 | 無料(1点売れるごとに100円) | 4,900円/月(税別) |
| 出品数の目安 | 月49点以下 | 月50点以上、または本格的に販売 |
| 広告出稿 | 不可 | 可能(スポンサープロダクト等) |
| 一括出品ツール | 利用不可 | 利用可能 |
| カートボックス取得 | 対象外 | 対象 |
本格的にAmazonでビジネスを展開するなら、大口出品プランをおすすめします。広告出稿やカートボックスの獲得など、売上を伸ばすために不可欠な機能が利用できます。
なお、Amazonでは新規出品者向けのインセンティブプログラムとして、ブランド売上750万円まで10%のキャッシュバックを提供しています(Amazon新規出品者向け特典)。大口出品プランで登録する新規セラーにとって大きなメリットとなります。
新規出品でカタログを作成する際、原則としてJANコード(EANコード)が必要です。JANコードは商品を一意に識別するバーコード番号で、GS1 Japanから取得できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請先 | 一般財団法人流通システム開発センター(GS1 Japan) |
| 費用 | 初期登録料 約11,000円〜(事業規模による) |
| 取得期間 | オンライン申請で約1週間 |
| 桁数 | 13桁(標準タイプ)または8桁(短縮タイプ) |
JANコードを持たない商品(ハンドメイド品、ノーブランド品など)の場合、Amazonに製品コード免除を申請することで、JANコードなしでもカタログを作成できます。
セラーセントラルの「製品コード免除の申請」ページから、ブランド名とカテゴリを指定して申請します。承認されると、該当カテゴリでJANコード不要で出品が可能になります。
自社ブランドをお持ちの方は、Amazonブランド登録を強くおすすめします。登録に必要なのは、特許庁に出願済み(または登録済み)の商標です。
ブランド登録のメリットは以下の通りです。
それでは、実際にカタログを作成する手順を5つのステップで解説します。
セラーセントラルにログインし、メニューから「カタログ」→「商品登録」を選択します。商品の検索画面が表示されるので、まずAmazonの既存カタログに同じ商品がないかを確認します。
同じ商品が見つからない場合は、「Amazonで販売されていない商品を追加します」をクリックして、新規カタログの作成に進みます。
商品に最も適したカテゴリを選択します。カテゴリは検索結果のフィルタリングや、カテゴリランキングに影響するため、慎重に選びましょう。
カテゴリ選択後、以下の情報を入力します。
商品画像をアップロードします。メイン画像1枚は必須で、サブ画像は最大8枚まで登録可能です。画像の要件については後述の最適化テクニックで詳しく解説します。
最後に配送方法を設定します。FBA(Fulfillment by Amazon)を利用する場合は、FBA配送を選択し、Amazon倉庫への納品プランを作成します。自社発送の場合は、配送テンプレートを設定します。
すべての入力が完了したら「保存して終了」をクリックし、出品を完了します。カタログが反映されるまで最大24時間かかる場合があります。
カタログを作成しただけでは、商品は売れません。ここからは、各要素を最適化して「売れるカタログ」にするためのテクニックを解説します。
商品名は検索結果で最も目立つ要素であり、検索順位にも大きく影響します。2025年1月に更新されたAmazonのルールでは、商品名は全角200文字以内に収める必要があります。
効果的な商品名の構成は以下の通りです。
例:「【ブランド名】ステンレス製 真空断熱 タンブラー 450ml 保温保冷 食洗機対応 ネイビー T-001」
画像は購買決定に最も影響する要素の1つです。Amazonの画像ガイドラインに従いつつ、訴求力の高い画像を用意しましょう。
箇条書きは、購入者が商品の特徴をすばやく把握するための重要な要素です。最大5つまで登録でき、各項目500文字(バイト数ベース)が上限です。
商品説明は、箇条書きだけでは伝えきれない詳細情報を補完する役割を持ちます。モバイルユーザーは箇条書きより先に商品説明を目にする場合があるため、ここも丁寧に作り込みましょう。
ブランド登録済みのセラーは、商品説明の代わりにA+コンテンツ(旧:商品紹介コンテンツ)を利用できます。画像とテキストを組み合わせたリッチなレイアウトで、商品の魅力をビジュアルに訴求できます。
A+コンテンツを適切に活用すれば、購入率の向上だけでなく、返品率の低減にも効果が期待できます。また、Amazonブランドストアを活用している出品者では、ストア訪問者の購入頻度が53.9%増加するというデータもあり、ブランド体験全体の強化が売上に直結します。
Amazonでは、一部のカテゴリに出品制限が設けられています。該当するカテゴリの商品を出品するには、事前に承認申請が必要です。
出品制限の有無は、セラーセントラルの「商品登録」画面でカテゴリを選択した際に確認できます。制限がある場合は、申請フォームから必要書類を提出してください。
カタログを作成したのに検索結果に表示されないケースがあります。主な原因は以下の通りです。
セラーセントラルの「商品情報の品質」ダッシュボードで、改善が必要な箇所を確認できます。
既にAmazon上に同一商品のASINが存在するにもかかわらず、新たにASINを作成してしまうケースがあります。これはAmazonのポリシーに違反し、以下のペナルティを受ける可能性があります。
新規出品する前に、必ずAmazonのカタログ検索でJANコードや商品名を使って既存ASINがないかを確認しましょう。
Amazonのカタログ(商品ページ)は、出品者にとって売上を左右する最も重要な要素です。本記事で解説したポイントを振り返りましょう。
特に、A+コンテンツの活用は売上向上への近道です。ブランド登録がまだの方は、まず商標出願から始めることをおすすめします。
カタログの作成・最適化は一度やって終わりではありません。検索トレンドや競合状況の変化に合わせて定期的に見直し、改善を続けることが、Amazon販売で成果を出し続ける秘訣です。
出典
商品ページ最適化の全体像については、Amazon商品ページ最適化ガイドで全テーマを一覧でまとめています。
出品時には知的財産権への注意も必要です。商標権・著作権・意匠権の基本はAmazonセラーの知的財産権ガイドで解説しています。