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【2026年最新】ROASとは?計算方法とShopify広告で改善する7つの方法
「広告を出しているが、儲かっているのかわからない」「ROASという言葉を聞くが意味があいまい」「ROASとROIの違いが知りたい」「Shopify広告のROASを上げたい」――広告運用をするShopify事業者にとって、ROASは広告効果を測る最重要指標です。
ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費に対してどれだけの売上を生んだかを示す指標です。EC業界では300%以上が一般的な目安とされ、高競争分野では500%以上が求められることもあります(KURO HOLDINGS ROAS解説)。ROASを正しく理解し改善することで、限られた広告予算で売上を最大化できます。
本記事では、ROASの計算方法から、ROIとの違い、損益分岐ROASの求め方、Shopify広告でROASを改善する7つの方法まで、2026年最新版で解説します。
この記事の結論
- ROAS=広告経由売上÷広告費×100(%)。EC業界の目安は300%以上、損益分岐ROASは「1÷粗利率×100」で算出
- ROASはリターゲティング活用・品質スコア向上・CVR改善・ダイナミック広告・計測精度向上・除外設定など7つの施策で改善できる
- ROASだけを追うと新規獲得が停滞する。LTV(顧客生涯価値)とのバランスが重要
目次
ROASとは?計算方法
ROAS(Return On Advertising Spend)とは、広告費1円あたりにいくらの売上を生んだかを示す「広告の費用対効果」の指標です。日本語では「広告費用対効果」と訳されます。広告運用の成果を数値化するために最も広く使われている指標のひとつです。
ROASの計算式と具体例
ROASの計算式はシンプルです。
ROAS(%)= 広告経由売上 ÷ 広告費 × 100
例えば、広告費10万円で広告経由の売上が50万円だった場合:
ROAS=50万円 ÷ 10万円 × 100=500%
つまり広告費1円あたり5円の売上を生んだことになります。
損益分岐ROASの求め方
ROAS 100%は「売上=広告費」であり、利益が出ているわけではありません。粗利率を考慮した「損益分岐ROAS」を基準にする必要があります。
損益分岐ROAS(%)= 1 ÷ 粗利率 × 100
| 粗利率 | 損益分岐ROAS | 目標ROAS(利益確保) |
|---|---|---|
| 20% | 500% | 600%以上 |
| 30% | 333% | 400%以上 |
| 50% | 200% | 250%以上 |
| 70% | 143% | 180%以上 |
自社の粗利率に応じた損益分岐ROASを把握することで、「この広告は利益を生んでいるのか」を正確に判断できます(Sienca ROAS解説)。
ROASとROI・CPA・ACOSの違いは?
広告効果の指標にはROAS以外にもいくつかあります。それぞれの違いを整理します。
| 指標 | 計算式 | 何を測るか | 使い分け |
|---|---|---|---|
| ROAS | 売上÷広告費×100 | 広告費→売上の効率 | 広告キャンペーン単位の評価 |
| ROI | (利益−投資額)÷投資額×100 | 投資→利益の効率 | 事業全体・投資判断 |
| CPA | 広告費÷CV数 | 1件獲得あたりのコスト | リード・新規顧客の獲得効率 |
| ACOS | 広告費÷売上×100 | ROASの逆数的指標 | Amazon広告で主に使用 |
ROASは「売上」ベース、ROIは「利益」ベースが最大の違いです。ROASが高くても粗利率が低ければ利益は出ません。広告運用の日常的な判断にはROAS、事業全体の投資判断にはROIを使い分けましょう。Shopify広告連携の基本設定も参照してください。
ShopifyでROASを改善する7つの方法
ROASを高めるには「売上を増やす」か「広告費を減らす」か、その両方に取り組む必要があります。以下の7つの施策を実践しましょう。
- 1. リターゲティングを活用する ── サイト訪問済みの関心ユーザーに再配信することで、新規向け広告より高いCVR・低いCPAを実現できます。特にカート離脱者への配信はROAS改善に直結します。リターゲティング広告の設定方法を参考にしてください
- 2. 品質スコアを上げてCPCを下げる ── Google広告では、広告の品質スコアが高いほどクリック単価(CPC)が下がり、同じ予算でより多くのクリックを獲得できます。品質スコアの改善方法で詳しく解説しています
- 3. コンバージョン率(CVR)を高める ── 商品ページの改善やカゴ落ち対策でCVRを上げれば、同じ広告費でも売上が増えROASが向上します。カゴ落ち対策の詳細も参考に
- 4. 商品グループ別に予算配分する ── 高ROASの商品カテゴリに予算を集中投下し、低ROASの商品は入札を下げるか停止する
- 5. ダイナミック広告で関連性を上げる ── ユーザーが閲覧した商品を自動表示するダイナミック広告(DPA)は、汎用バナーより高いCTR・CVRが期待できます
- 6. 計測精度を高める ── iOS制限によるデータ欠損はROASの過小評価につながります。Conversion API(サーバーサイド連携)や拡張コンバージョンで計測精度を維持しましょう
- 7. 除外設定で無駄打ちを減らす ── 無関係な検索キーワードの除外、すでに購入済みのユーザーの配信除外を徹底し、広告費のムダを削減する
ROAS改善で陥りやすい落とし穴
ROASだけを追い求めると、長期的な売上成長が止まるリスクがあります。ROASが最も高いのはリターゲティング広告ですが、リターゲティングに予算を偏らせると新規顧客の流入が減り、いずれリターゲティング対象のユーザー母数も縮小します。
健全な広告運用のためには、ROASとLTV(顧客生涯価値)のバランスを見ることが重要です。新規獲得のROASが低くても、その顧客がリピート購入してLTVが高ければ投資は回収できます。短期のROASと長期のLTVを組み合わせて判断しましょう。Shopify広告運用の全体戦略も参考にしてください。
よくある質問
Q. ROASの計算式は?
A. ROAS(%)=広告経由売上÷広告費×100で計算します。例えば広告費10万円で売上50万円ならROAS 500%です。
Q. ROAS何%を目指せばいい?
A. 自社の粗利率に基づく損益分岐ROAS(1÷粗利率×100)を上回る水準が必要です。粗利率30%なら333%が損益分岐点、利益確保には400%以上が目標です。EC業界の一般的な目安は300〜500%です。
Q. ROASとROIの違いは?
A. ROASは「売上」ベースで広告費の効率を測る指標、ROIは「利益」ベースで投資全体の効率を測る指標です。広告運用の日常判断にはROAS、事業全体の投資判断にはROIを使います。
Q. ROASが高いのに利益が出ないのはなぜ?
A. 粗利率を考慮していない可能性があります。ROAS 300%でも粗利率20%なら損益分岐ROAS(500%)を下回っており赤字です。また、配送費・決済手数料などの変動コストを含めて計算する必要があります。
Q. ShopifyでROASはどう確認する?
A. Google広告・Meta広告の管理画面でキャンペーン別のROASを確認できます。より正確にはGA4の「広告」レポートでチャネルをまたいだROASを把握できます。Shopifyの管理画面でも「マーケティング」セクションで概要を確認可能です。
Q. ACOSとROASの関係は?
A. ACOSはROASの逆数的な指標です。ACOS(%)=広告費÷売上×100で計算します。ROAS 500%ならACOS 20%、ROAS 250%ならACOS 40%に相当します。Amazon広告ではACOSが主に使われます。
広告の貢献度を正確に測るアトリビューション分析についてはアトリビューション分析入門で詳しく解説しています。
広告クリエイティブのABテスト手法についてはクリエイティブABテストガイドで詳しく解説しています。
まとめ
ROASは広告費1円あたりの売上を測る指標であり、EC広告運用における最重要KPIです。ROAS 100%は損益分岐ではなく、自社の粗利率に基づく損益分岐ROASを算出し、それを上回る運用を目指すことが重要です。
リターゲティング・品質スコア向上・CVR改善・ダイナミック広告・計測精度向上・除外設定の7つの施策を組み合わせてROASを改善しつつ、LTVとのバランスも忘れずに管理しましょう。
Shopifyの広告運用・ROAS改善でお悩みの方は、ぜひfunnelにご相談ください。EC専門チームが広告設計から改善まで一貫してサポートいたします。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最終更新:2026年6月10日