「台湾のECサイトに出店したいが、どのモールを選べばいいかわからない」「現地法人が必要と聞いたが手続きが複雑」——こうした悩みは、台湾EC進出を検討する多くの日本企業に共通するものです。...
Shopee台湾出店ガイド|手数料・越境ECの始め方と必要な準備
「台湾に出店したいが、momoは現地法人が必要と言われて止まっている」「Shopeeなら日本から出せると聞いたが、手数料がいくらかかるのか分からない」「そもそも法人でないと出店できないのか」。台湾越境ECの相談で最も多いのが、この3つの疑問です。
Shopeeは日本の在庫を動かさずに台湾へ販売できる数少ないモールで、初期費用と月額固定費がかかりません。本記事では、出店の5条件・手数料の内訳・申請から出品までの4ステップを、Shopee Japanの公式情報と弊社の台湾EC支援の実務経験をもとに整理します。
この記事の結論
- Shopeeは初期費用・月額固定費ともに無料。商品が売れたときだけ手数料が発生する
- 日本の在庫から直送でき、法人でなくても個人・個人事業主で出店できる
- 新規出店時に選べるのはシンガポールか台湾の2択。台湾は繁体字での顧客対応が必要
Shopeeに出したものの、売れずに止まっていませんか?
出品して終わりにせず、売れる状態まで一緒に作ります
✓繁体字の商品ページ改善
✓価格・送料設定の見直し
✓広告での初速づくり
Shopee台湾とは?日本から出店できる理由
Shopee(蝦皮購物)とは、台湾と東南アジアで展開する大手ECモールで、日本の事業者が在庫を日本に置いたまま出店できる越境ECプラットフォームです。日本法人を設立せず、台湾の現地法人も持たずに販売を始められる点が最大の特徴です。
台湾市場そのものは成熟しています。台湾経済部によると、小売業全体のオンライン販売額は6,364億台湾元(約3.1兆円、1台湾元4.8円換算)で、前年比2.6%増となりました(2023年時点)。EC化率は約19%で、日本の約10%を大きく上回ります。
Shopee Japanによると、日本から販売できるマーケットはシンガポール・台湾・タイ・マレーシア・フィリピンで、新規出店時に選択できるのはシンガポールか台湾のいずれかです(Shopee Japan 出店ガイド)。台湾は日本商品への需要が厚く、繁体字圏で商習慣も近いため、最初の1か国として選ばれやすい市場です。
出店に必要な5つの条件とは?
Shopee台湾に出店するには、販売エリアの選択・30日以内の5商品出品・日本からの直送・2営業日以内の発送・繁体字での顧客対応という5条件を満たす必要があります。法人格は必須ではなく、個人・個人事業主でも申請できます。
Shopeeに出す前に確かめておきたいこと
| 条件 | 内容と実務上の注意 |
| 販売エリアの選択 | 初回はシンガポールか台湾の2択。台湾を選ぶと繁体字対応が前提になる |
| 5商品以上の出品 | アカウント登録から30日以内。商品画像と繁体字の説明文を先に準備しておく |
| 日本からの直送 | 現地倉庫への在庫預けは行わない。日本から現地の購入者へ直接発送する |
| 2営業日以内の発送 | 受注から2営業日以内。プレオーダー設定で最大10日まで延長できる |
| 繁体字での顧客対応 | 台湾は繁体字中国語での対応が必要。他エリアは英語対応 |
実務で最も見落とされやすいのが発送スピードの条件です。受注から2営業日以内という基準は、在庫を自社倉庫に置いている場合は問題になりませんが、受注生産や取り寄せ商品では守れません。該当する商品はプレオーダー設定を前提に組み立てます。
手数料はいくらかかる?
Shopeeは初期費用・月額固定費ともに無料で、Shopeeに支払う取引関連手数料は商品が売れたときに発生します。出店しただけではモール利用料がかからないため、テスト販売の入口として使いやすい構造です。
Shopee Japanによると、出店開始は4ステップで完了し、初期費用と月額固定費は発生しません(2026年9月時点)。費用がかかるのは注文が入って商品が売れたときのみで、日本の越境セラー向けには販売手数料を0%とする施策も実施されてきました。
| 費目 | 発生タイミングと考え方 |
| 初期費用・月額固定費 | 無料。出店しているだけでは費用が発生しない |
| 販売手数料 | 売れたときに発生。料率と無料期間は施策により変動するため、申請前に公式の最新料率を確認する |
| 決済手数料 | 注文ごとに発生。原価計算に必ず織り込む |
| 国際送料 | 日本から台湾への発送費。低単価商品ほど利益を圧迫する |
| 広告費 | 任意。出品直後は検索順位が付かないため、初速づくりに使う |
Shopeeの出店準備、社内だけで回せていますか?
funnelは台湾在住スタッフによる現地体制で、繁体字の商品ページ作成から価格設計・広告運用までを一貫して支援しています。
料率そのものは施策で変動するため、本記事では数値を固定せずに扱います。申請前に必ず公式ページで最新の料率を確認してください(Shopee Japan 各種手数料について)。損益計算では、販売手数料・決済手数料・国際送料の3つを必ず原価に含めます。あわせて、台湾への物品輸入には品目別の関税に加えて営業税5%が課されます。税率と通関の実務はジェトロ「台湾へ輸出」で確認できます(2025年時点)。
出店までの4ステップ
Shopee台湾の出店は、アカウント申請・招待メール承認・ショップ基本設定・5商品以上の出品という4ステップで完了します。審査は2営業日後を目安に結果が届き、3〜4営業日かかる場合もあります。
ステップ1:アカウント申請
申請フォームに、氏名・携帯電話番号・メールアドレス・事業形態(個人/個人事業主/法人)を入力します。法人の場合は会社名(日本語・英語)と法人番号、個人事業主の場合は英語表記の屋号と開業届のPDFが必要です。書類を先に用意しておくと申請が止まりません。
ステップ2:招待メールの承認
申請後、招待メールが届きます。メール本文の案内に沿って手続きを進めるとアカウントが開設されます。Shopee Japanによると、アカウント開設メールは申請の2営業日後に届き、3〜4営業日かかる場合もあります(2026年9月時点)。
ステップ3:ショップの基本設定
購入者が見るショップのプロフィールを設定します。台湾向けでは繁体字で整備する点が重要です。簡体字の流用や機械翻訳のままだと、台湾の消費者から「自分たち向けではない」と受け取られ、信頼を損なう可能性があります。
ステップ4:5商品以上を出品
この記事を読んだ方へのおすすめ
商品を5点以上アップロードすると出店が完了します。アカウント登録から30日以内という期限があるため、申請と並行して商品画像・繁体字の説明文・価格設定を準備しておくと滞りません。
momoとどう使い分ける?
在庫を日本に置いたまま始めるならShopee、台湾国内に在庫を移して最大級の集客力を取りに行くならmomo購物網、という使い分けになります。両者は競合ではなく、事業ステージによって選ぶものが変わります。
注意が必要なのは、台湾最大級のmomo購物網とYahoo!奇摩購物中心です。越境出店の枠自体は存在しますが実質的にほとんど機能しておらず、実務上は台湾側の事業主体(現地法人の統一編号)または現地の代理店・輸入者を通じた体制が前提になります。この点を知らずにmomoを前提に計画を立て、後戻りするケースが少なくありません。
現実的な進め方は、Shopeeでテスト販売して売れ筋とレビューを蓄積し、実績が出てからmomoや自社ECへ広げる二段構えです。5モール(momo・PChome・Shopee・Yahoo奇摩・楽天台湾)の出店条件と手数料の横比較は台湾ECサイト比較2026に、momoの契約主体や費用内訳はMOMO購物網への出店ガイドにまとめています。
Shopee台湾でつまずく3つのポイント
出店できても売れない原因の多くは、商品力ではなく繁体字・価格・初速の3点にあります。いずれも出店前に手を打てるものです。
- 繁体字ローカライズを機械翻訳で済ませる ── 簡体字と繁体字では語彙や言い回しが異なります。台湾在住者または台湾文化に精通した書き手による繁体字ライティングを前提に、工数と予算へ組み込みます
- 送料を上乗せしただけの価格設定 ── 国際送料と手数料を単純に足すと割高になります。訪日経験のある消費者は日本での販売価格を知っているため、比較されることを前提に設計します
- 出品しただけで放置する ── 出品直後は販売実績やレビューがなく上位に表示されにくいため、流入がほとんど集まりません。少額の広告で流入を作り、転換率と客単価の2軸で判定します
広告予算の見積りには相場が必要です。弊社が台湾で運用している消費財の広告実績では、CPCの目安はMeta広告で30〜40台湾元(約144〜192円)、Google広告で20〜30台湾元(約96〜144円)、獲得単価は180〜300台湾元(約860〜1,440円・1台湾元4.8円換算)です。業種や配信面で変動する参考値ですが、この水準から必要な広告費を逆算できます。
なお、そもそも自社商品が台湾市場に合っているかの見極めは台湾で売れる商品の見極め方で、品目別の輸出規制や認証は台湾輸出の規制と手続きガイドで解説しています。台湾EC全体の地図は台湾越境ECガイドにまとめました。自社ECを軸にする場合はShopify Marketsを使った越境ECが参考になります。
よくある質問
Q. Shopee台湾は法人でなくても出店できますか?
A. 個人・個人事業主でも出店できます。
Shopeeのアカウント申請では事業形態として個人・個人事業主・法人を選択でき、法人格は必須条件ではありません。法人の場合は会社名(日本語・英語)と法人番号、個人事業主の場合は英語表記の屋号と開業届のPDFが必要になります。台湾の現地法人も不要です。
Q. Shopeeの出店に初期費用はかかりますか?
A. 初期費用と月額固定費はかかりません。
Shopeeは出店しているだけではモール利用料が発生せず、商品が売れたときに販売手数料と決済手数料がかかる料金体系です。Shopeeへの固定費がないため、売れなかった場合でもモール利用料は発生しません。ただし国際送料・広告費・繁体字ローカライズの費用は別途必要になります。
Q. Shopeeの審査にはどのくらいかかりますか?
A. 申請から2営業日後が目安です。
Shopee Japanによると、アカウント開設のメールは申請の2営業日後に届き、3〜4営業日かかる場合もあります。審査を待つ間に商品画像と繁体字の説明文を準備しておくと、アカウント登録から30日以内に5商品を出品するという条件を無理なく満たせます。
Q. Shopeeとmomo購物網はどちらに出店すべきですか?
A. 在庫を日本に置いたまま始めるならShopeeです。
momo購物網とYahoo!奇摩購物中心は越境出店の枠自体はあるものの実質的にほとんど機能しておらず、実務上は台湾の現地法人または代理店・輸入者が契約主体になります。日本の在庫から出荷して市場の反応を確かめる段階ではShopee、現地体制を整えて集客力を取りに行く段階でmomo、という順序が現実的です。
Q. Shopee台湾では日本語で運営できますか?
A. 顧客対応は繁体字中国語が必要です。
Shopeeの出店条件では、台湾マーケットの顧客対応言語は繁体字中国語と定められています。Shopee Japanは日本語でのセラーサポートと翻訳サービスを提供していますが、購入者とのやりとりや商品ページは繁体字が前提です。簡体字の流用や機械翻訳のままでは信頼を損なう可能性があるため、台湾向けの書き手を確保します。
Shopee台湾の出店をfunnelに相談する
Shopeeは初期費用がかからない分、出店そのものは難しくありません。実際につまずくのは、繁体字の商品ページ・価格設計・出品後の初速づくりという運用フェーズです。
funnelでは、台湾ECのモール出店支援から現地広告運用、繁体字ローカライズまでを一貫して支援しています。台湾在住スタッフによる現地の言語・文化に沿った運用体制を持ち、出店準備から販売の立ち上がりまで伴走します。
こんな方におすすめです:
- Shopeeに出店したが、出品したまま売れずに止まっている
- 繁体字の商品ページを社内で用意できる体制がない
- 国際送料と手数料を含めた価格設計に自信がない
- Shopeeとmomoのどちらから始めるべきか判断できていない
無料資料では、販路選定の判断基準と現地最適化の進め方を23ページにまとめています。フォーム入力は1分ほどで完了し、営業電話はいたしません。訪日台湾人が過去最高を更新するなか、台湾市場は日本商品にとって追い風が続く可能性があります。情報収集の段階でも構いませんので、下記フォームからお気軽に資料をご請求ください。
台湾EC進出
台湾ECで成果を出す販路選定と現地最適化のロードマップ
モール比較・出店条件・広告費の相場・現地最適化の手順を23ページにまとめた資料を無料でお送りします。
✓ Shopee・momo・PChomeの出店条件比較
✓ 台湾広告のCPC・CPA相場データ
✓ 繁体字ローカライズの実務チェックリスト
サービス資料を無料ダウンロード
下記フォームにご記入いただくと、資料をメールでお送りします。
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最終更新:2026年9月10日
出典・参考資料
- Shopee Japan「日本から出品するならShopeeがおすすめ!アカウント申請方法と手順を徹底解説」(出店5条件・申請手順・審査期間)
- Shopee Japan「出店開始までの詳細手順」(出店4ステップ)
- Shopee Japan「各種手数料(コミッション)について」(手数料の費目)
- ジェトロ「電子商取引における留意点:台湾」(営業税・税籍登録)
- 台湾経済部 小売業オンライン販売額統計(2023年)